HOME > マンションニュース > 【マンション住まい心得は】協力態勢日ごろから
新型インフルエンザ感染について、神戸市は二十八日、「ひとまず収まった」として、事実上の安全宣言を行ったが、秋以降の流行も懸念される。
今回、同じマンション内に感染者が出た場合、住民や管理者はどう対応すればいいのか、という声をしばしば聞いた。
マンションでの新型インフルエンザ対策について、特定非営利活動法人(NPO法人)「住宅購入支援センター」のマンション管理士佐々木亨さん(55)=神戸市兵庫区=らへの取材をもとにまとめた。
Q マンションで最も気をつけなければならないことは。
A 共用部分で、代表的なのがエレベーター。操作ボタンにウイルスが付着すると、数時間は生きているとされ、指で直接触れると感染する恐れがある。なるべく、ティッシュペーパーやガーゼなどを使うといいだろう。外出先のビルなどのエレベーターも同様だ。
英国保健省では、新型インフルエンザの予防啓発ビデオを作成している。エレベーターの中で、くしゃみをした男性の飛沫(ひまつ)が行き先ボタンや手すりに付着し、それを触った老夫婦や子どもに次々とウイルスが感染していく様子が描かれている。
Q 外出先から帰宅し、玄関に入ったときに心掛けることは。
A 玄関口の近くに洗面所がある場合は、まず洗面所で、手洗いとうがいをするといい。戸外と居住スペースとの間に緩衝を設けることになり、居間などにウイルスを持ち込む危険性を減らすことができる。
Q マンション内で感染者が出た場合は。
A すぐに、管理組合の理事長などに感染を伝える必要がある。マンションの居住者全員に注意を喚起するためだ。
Q 強毒性の新型インフルエンザが発生したら。
A 水やガスなどライフラインは維持されるが、ごみの収集活動が停止する恐れがあるので、事態を想定したルールづくりに取り組むことを勧める。
Q マンションには、子育て中の家族もいる。
A 小学校や保育所、幼稚園などの休校措置が再びとられ、共働きの夫婦らには、育児や仕事に支障が出るかもしれない。入居者同士が互いにスケジュールを合わせて交代で子どもたちの面倒をみるなど、協力し合うことも可能ではないか。
Q 危機対応に大切なのは。
A マンション居住者間の協力だ。災害と同じで、日ごろの管理組合や自治会の活動が、いざという時に役に立つ。協力関係があれば、一戸建て住宅の集落よりもマンションの方が、危機管理に対応する高い能力があると思う。
●神戸新聞
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