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売れ残った住戸や、倒産した不動産会社が手がけた物件などを格安で販売する「アウトレットマンション」が注目を集めている。
アウトレット中心の業者も現れ、専用サイトなども開設されている。1000万円以上も値下げしているケースもあるが、未入居でも「中古」扱いになることがあるので、注意が必要だ。
アウトレットとは、主に衣料品などで傷物商品や過剰な在庫などを、メーカーが格安で販売することをいう。不動産のアウトレットとは、在庫の一掃や現金化を急ぐ分譲会社が損を覚悟で売り出した物件や、分譲会社が倒産してしまった物件のこと。
これを専門業者が仕入れ、一般向けに販売する。
例えば分譲会社からマンション1棟を予定分譲価格の半額で買い取り、経費を上乗せしたうえで、予定価格より大幅に値引きして一般に販売するという仕組み。
グローバル住販(東京)が、都内で販売中の「フォーリアコート千歳船橋」は、同社が「リセール」と名付けている再販売物件だ。
都内の分譲会社が着工したが、一般向けに販売する前にグローバル住販に売り渡した。物件はグローバル住販のもとで2月に完成し、平均坪単価を予定より100万円引き下げ約210万円で発売した。
3LDK(約73平方メートル)で4520万円など。
モデルルームを訪れた30歳代の夫婦は「値頃感がある」と熱心に見学していた。
同社では「前の分譲会社は高級物件を扱っており、値下げによるブランドイメージのダウンを避けるため売却したようだ」と話す。
売れ残りや倒産物件を大幅に値下げしたアウトレットマンションのチラシ 2006年に創業したリスモ(東京)が、横浜市で販売している「エルズ上大岡レジデンス」は、もともと「エルクリエイト」が開発分譲、「三平建設」(東京)が施工し、昨年6月に完成したマンションだ。
しかし三平建設が7月に民事再生手続き開始を申し立て、エルクリエイトも10月に自己破産した。売れ残った22戸は破産管財人を経て、リスモなどが落札した。3月から販売を開始し、3LDK(約115平方メートル)の物件が、予定価格から2500万円安い4290万円で売られている。同社は「再販売物件であることは最初に説明する。適正な価格にすれば、この不景気でも売れる」と胸を張る。
注意したいのは、完成から1年以上過ぎた物件は、未入居であっても、「中古」とみなされる点だ。新築物件は、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」で10年間の無償補修の対象になるが、中古は同法の対象外。このため、建物の保証期間などのアフターサービスについては、よく説明を受け、必要なら書面で確認したい。
不動産コンサルタントの長島修さんは「値引き額に目を奪われがちだが、その物件の価格が本当に適切かどうか、周辺の環境などを含めよく考えてほしい」とアドバイスする。
●読売新聞
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