HOME > マンションニュース > 役立つ住宅情報:ユニクロ型マンション
首都圏ではこの春以降、「ユニクロ型マンション」が増えてくる。
「ユニクロ型」とは、私が名付けたもの。
本家ユニクロの服は、低価格だが品質面では一定の水準を確保。際立っておしゃれではないが、シンプルなセンスの良さを持っていることが人気の秘密となっている。
それと同様に、分譲マンションを低価格で分譲する。
首都圏であれば、郊外エリアの3LDKが3000万円以下。
2800万円とか2600万円という価格帯だ。
2800万円程度であれば、頭金ゼロで全額住宅ローン(35年返済)を組んでも、毎月の返済額は7万円とか8万円で納まる(金利が低い変動の場合)。
毎月払う管理費や修繕積立金を加えても10万円以内。まさに、ユニクロ感覚で購入できるマンションだ。
ただし、割安で分譲するため、コストを削減している部分がある。
例えば、立地。駅に近い土地はコストが高いので採用しにくい。
割安に分譲するため、駅から歩いて10分以上だったり、バス便のエリアが最適地となる。
駅から徒歩10分以内の場合は、住戸の専有面積を狭くすることも行われる。
もう一つ、コストを下げるために行われるのが設備仕様の見直しだ。
過剰な装備は避け、必要にして十分なものを選ぶ。
従来、分譲マンションに設置される設備が5段階で4とか5であったとすると、3の設備が付く。
もしくはその設備を付けないということが行われるわけだ。
3といっても、劣悪なものを付けるわけではない。
大量発注して価格を下げた製品や、中国製など低価格の製品を選ぶ。
このように、コスト削減を徹底し、低価格でシンプルなマンションをつくるのである。
ただし、低価格=劣悪品ではない。コストは下げるが、基本的な構造はしっかりつくる。
価格を抑えながら、できる限り質の高い設備機器を選ぶ。
駅から離れているが、スーパーマーケットは近いし、環境がよいなど長所のある立地を選ぶ。
そのような工夫を凝らすのである。
そして、なぜ安いかも明らかにして売る。
「駅から徒歩15分ということで、バスの利用が多くなります」
「設備は、これとこれが省かれています。ご希望の方にはオプションで追加することができますが、その分高くなります」
このように、「なぜ安いか」を明らかにして分譲し、購入者はそれを納得した上で買うかどうかを決める。
それが、ユニクロ型マンションというわけだ。
ユニクロ型マンションが各地に出てくるのはこれから。実例は、順次リポートしてゆきたい。(住宅ジャーナリスト)
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